PL学園幼稚園 / 1973

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データ

所在地:大阪府富田林市
主要用途:幼稚園
敷地面積:18,000m2
建築面積:1,240m2
延床面積:935m2
階数:地上1階
構造:鉄筋コンクリート造 
掲載誌:新建築7401/JA9404,7606/建築文化7401/近代建築7403/Architectural Design7502
設計担当:吉村實,山本明,谷口和豊,木村優.三上純,西村捷之,松本孝子

 この幼稚園はエコロジカルなアプローチをした建築として、当時としては初期的な段階ではあるが希有なものといえる。
 敷地は東西に長く中ほどで8m弱の高低差のついた土地である。この高低差を利用して、アプローチ、サービス機能を近接させた直接保育を行う領域と、間接保育の領域に分けて、園舎と一体化した風景を形成させようとしたものである。園舎は正方形のプランで、4方向よりアプローチでき、一旦中庭に入ると、園児達はそれぞれの保育室に誘導される。この中庭は屋外遊戯室としての機能を持ち、ここから階段を上り、園舎の斜面を下りる。さらに屋外遊戯室へと遊びの場は連続的に広がる。
 建築物を自然の風景と一体化させ、周辺のアパート群に対して配慮をしたもので、環境問題を見据えた先見性のある建築といえよう。

data

PL Institute Kindergarten(1973)

Location/Osaka,Japan
Main use/Kindergarten
Site area/18,000m2
Builbing area/1,240m2
Total floor area/935m2
number of stories/1story
Structure/RC